豊ちゃん日記

「輝く先輩に学ぶ」より

中学2年生が講堂、中学1年生は各教室で。
中学2年生が講堂、中学1年生は各教室で。

去る12月8日(水)6時間目、中学1・2年生を対象としてキャリア教育「輝く先輩に学ぶ」を実施しました。今年の講師は、卒業生の田口恵子さん。現在、東北大学の准教授として大学院医学系研究科医化学分野でご活躍されています。

田口さんは、これまでに「卒業生インタビュー」というキャリア教育に3回もご協力くださっています。インタビューは主に夏休みに行うため、2016年と2017年には、生徒たちが東北大学に訪問し、大学構内だけではなく、仙台市の観光案内までしていただいています。2018年は東京でお仕事があり、ご都合をつけて来校くださいました。

今回のご講演では、豊島岡に入学してから現在までのお話をしてくださいました。学会発表や講義とは異なり、中学1・2年生に研究内容を理解してもらうことは難しく、大変ご苦労されたことと思います。本当にありがとうございました。

講演後に、田口さんよりコメントを頂戴しました。

当日の講堂ではお喋りが止まない中、チャイムが鳴ると水を打ったように静まり返り、そのメリハリの効いた様子を目の当たりにして、運針の5分間を思い出しました。                                                                                        二木友吉先生から謙一先生を経て、竹鼻先生へ引き継がれた母校の発展を見聞きすると、とても誇らしいです。                                                            もし「卒業生インタビュー」の機会がありましたら、ぜひ仙台までお越しください。

最後に、中学2年生の感想を一部紹介します。今の勉強が将来にどうつながるのか、自分の興味や得意がまだ分からない生徒たちに、視野を広く持って学んでいくことの大切さを伝えていただきました。

Aさん:今やっていることは、どのような形であれ将来に役立ってくると実感しました。「副教科なんて必要ない」「理系か文系かを最終的に選ぶのに、なぜどちらも勉強しなければならないのだろう」とよく考えていましたが、百聞は一見にしかず。理科はもちろん、保健、社会、英語など多岐にわたって知識の活用が求められていました。
Bさん:学問や研究の世界はいろいろなところでつながっており、分野どうしがいつ、どこで結びつくかは分からないということを学んだ。
Cさん:研究のこととかについて楽しそうに語られていて、私も自分の将来の仕事が楽しいものだといいなあと思いました。
Dさん:今、私は答えがあるものを学んだり、答えが合うように考えたりしているけれど、研究は答えが分からないものに仮設を立てて、失敗をしても答えが出るまで何回も実験などをするので、すごく大変そうだと思いました。
Eさん:研究者は、自分の好きなことをとことん追究して孤立しているイメージがあったけれど、実は今の地球や社会に密接に関わっていることを知って、研究者の方々を応援したい気持ちになった。